研究課題/領域番号 |
17K03342
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
公法学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
糠塚 康江 東北大学, 法学研究科, 教授 (60237790)
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研究分担者 |
大山 礼子 駒澤大学, 法学部, 教授 (70275931)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 共時的コミュニティ / 地域運営組織 / 住民自治 / プロキシミティ / 国民代表 / 人間交際 / 自己情報決定権 / パリテ / 地方公共団体 / コミュニティ / 議会 / 女性議員 / 地域の利益 / 性別役割分担 / 地方自治 / 領域性 / 選挙 / アソシアシオン / 憲法学 / 近隣民主主義 |
研究成果の概要 |
本研究は、コミュニティの待望論の高まりの中で、中間団体に対する警戒を基調とする憲法学において、個人を埋没させる共同体の罠に陥ることなく、コミュニティを基礎づけるための理論構築を目指した。理論導出の道筋として、コミュニティは所与のものとして考えるのではなく、人々の相互行為と共同行為を通じて示す共通意思が作り出す関係性によって形成される共時的コミュニティが目指されるべきであるという方向性を得た。本研究が共時的コミュニティとしとして着目したのは、地域運営組織、選挙人と議員の〈むすびつき〉、人間交際である。それぞれ、住民自治、国民代表、自己情報決定権という憲法上の概念に基礎づけられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の3つの課題領域において、それぞれ、地域における多様な意思形成を行うための地方選挙制度改革、議員を生活世界と政治界との通訳者として位置づけて議会制民主主義を循環構造として捉える提案、自律した個人に個的領域を残した婚姻関係の提案という、制度改革ないし新たな解釈論の問題提起を行うことができた。また研究期間中、本研究の有するパリテの視点に関わって、政治分野における男女共同参画推進法の実施に向けて政党との対話を含め、法理念の社会への定着に向けて実践的な活動を行うことができた。
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