研究課題/領域番号 |
17K03442
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
刑事法学
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
平岡 義博 立命館大学, 衣笠総合研究機構, 教授 (00786444)
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研究分担者 |
藤田 義彦 徳島文理大学, 人間生活学部, 教授 (40598603)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 法科学 / 科学的証拠 / 信頼性評価法 / 標準鑑定法 / DNA型鑑定 / ビデオ画像鑑定 / 誤判 / 司法と科学の乖離 / 証明力 / 証拠能力 / AI技術 / 異同識別鑑定 / 鑑定主文 / 鑑定者心理 / OCME / 科学的証拠の信頼性 / 標準鑑定法(SOP) / 判定基準 / 品質管理(ISO) / バイアス / 形態比較鑑定 / 成分比較型鑑定 / ガイドライン / 信頼性評価 / 品質管理システム / 再審事件 |
研究成果の概要 |
私達は誤鑑定に象徴される我が国の法科学の諸問題について研究し、法科学のあり方を改革し強化することによって誤鑑定を防止するための方策とガイドライン策定を行った。我が国の法科学の中にはいくつかの主観的な鑑定法が存在し、鑑定法が標準化・統一化されていないために、裁判官や裁判員の誤解や過信によって誤った判決に至るケースがある。そこで私達は標準鑑定と科学鑑定の信頼性評価法を確立する重要性を指摘し、研究を通じてその試案とガイドラインを提案した。 この研究成果は、公開のシンポジウムで発表し、参加者からの多くの有用な意見を頂いた。得られた成果は今後webで公開し、著書にまとめて刊行する予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国の法科学は、全般的に鑑定法の技術的な開発研究や改善が中心で、鑑定法の信頼性に関する研究や「科学」の一領域としてのあり方に関する研究はほとんど行われていない。科学鑑定の信頼性の基準が不明確であるため、信頼性が希薄であるにも関わらず公判で採用されるケースや、逆に科学的な検証が全く無視されるケースも存在する。また鑑定結果のねつ造や隠蔽など科学者としての良心を疑わざるを得ない事態も発生している。 法科学が裁判に与える影響が大きくなった今日、本研究で提案した科学的証拠の信頼性評価法と標準鑑定法の試案と「法科学を科学として再構築」するガイドラインは、法科学の強化のため重要な意義があると考えられる。
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