研究課題/領域番号 |
17K03484
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
民事法学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
大塚 英明 早稲田大学, 法学学術院(法務研究科・法務教育研究センター), 教授 (70168996)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | accidental means / accidental injury / 傷害保険における偶然性 / 疾病概念 / 傷害保険医おける偶然性 / 生命保険契約 / 保険法42条 / 他人のためにする生命保険 / 傷害保険契約 / 保険事故 / 偶然性 / 外来性 / 偶然の手段 / 偶然の結果 / 民事法学 / 保険法 / 傷害保険 |
研究成果の概要 |
傷害保険の保険事故について、アメリカではaccidental meansという語がその概念定義を混乱させた。そこでいったんは契約約款からその語が撤廃されるものの、現在、その概念への回帰の傾向が見られる。accidental meansとinjuryとは異なる概念なのかを明確にすることは、わが国の傷害保険における傷害事故概念の確定に大きな手がかりとなる。とくに事故に必須の要件である「偶然性」について、この手がかりから疾病との区別を明確にしすることに努めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人が傷害を被ったり、その結果死亡したりした場合、保険による必要経費等の補填がなされることは、現代社会ではもはや当然の慣行となっている。ところが、人は本来、疾病によって体に異変を生じたり、ついには死亡することも多い。傷害保険の保険金請求では、傷害や死亡という結果が、果たして「事故」によってもたらされたものか、あるいは「疾病」によって生じたものかが重要な分岐点となる。この研究では、疾病と事故との境界をどのように確定するのかを深く考察した。手がかりは、傷害保険先進国であるアメリカの"accidental means"という語句であったが、そこからわが国でも通用する事故概念を導き出した。
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