研究課題/領域番号 |
17K03489
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
民事法学
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
吉澤 卓哉 京都産業大学, 法学部, 教授 (50708360)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2018年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 傷害保険 / 原因事故 / 偶然性 / 原因事故発生の偶然性 / 結果発生の偶然性 / 急激性 / 傷害概念 / 故意免責 / 保険法 |
研究成果の概要 |
本研究では、従来、研究がほとんど行われてこなかった傷害保険に関する次の2点を明らかにすることができた。第1は、原因事故概念に関する研究である。本研究において、傷害保険における原因事故の捉え方を明らかにすることができた。 第2は、偶然性要件に関する研究である。すなわち、偶然性には、原因事故発生の偶然性と結果発生の偶然性の2種類があるが、両偶然性の相違が約款解釈にどのような影響を与えるかについて検討を行い、当該影響を明らかにすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、次の2点を明らかにすることができた。 第1は、原因事故概念の捉え方である。すなわち、傷害保険では保険事故概念とは別に原因事故概念が存在し、この原因事故について急激性・偶然性・外来性の3要件具備が求められている。けれども、この3要件に関しては判例や研究の蓄積があるものの、肝心の原因事故概念に関する研究は乏しかった。 第2は、2種類の偶然性の相違が傷害保険約款解釈に与える影響である。すなわち、偶然性には、原因事故発生の偶然性と結果発生の偶然性の2種類があることは従来から指摘されているものの、その相違がどのように傷害保険約款解釈に影響するかが明らかにされていなかった。
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