研究課題/領域番号 |
17K03505
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
新領域法学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
安東 奈穂子 九州大学, 法学研究院, 専門研究員 (50380655)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 人格の関連する知財情報の3つの側面 / 肖像の法的保護の意義 / パブリシティ権と人格権 / 人格権と自己決定の尊重 / 協同による情報の価値形成 / パブリシティ権 / 肖像権 / 自己決定の尊重 / 独占的な利用許諾 / 人格権 / 民法総則 / 私益と公益 / パブリシティ権の公益性 / 情報の社会性 / 自己決定と自律 / プライバシー権 / 知的財産 / 人格の関連する情報 / 自己決定 / 契約 / 行為規範 / 社会的な価値 / 知的財産法 / パブリシティ / 氏名や肖像 / 知財保護の意義 / スポーツ |
研究成果の概要 |
スポーツ選手の肖像には、人格的および経済的な価値にくわえ、公共的な利益(みんなの利益)につながる社会的な価値のあること、この価値は、スポーツ選手と周りの人々との「協同」によって創り出され高められることを示した。 人格の関連する知財保護の意義とは、人格的(心)、経済的(カネ)、社会的(協同)側面について、本人の自由な意思、自己決定を尊重することをとおし、本人と他者とのあいだ(みんなのなか)の適正さ(フェア)を促進・維持し、本人の自律(私益)とともに、みんな一人ひとりの私益(公益)に寄与するものだと明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
情報の社会性および協同性について考察を深めたことは、これまで専ら私益の保護に資するとされてきた肖像権やパブリシティ権を、公益的な観点も加味したうえで再構築するという、大きな意義を有している。 さらに、本研究で注目する公共的な利益が、このように社会性や協同性に結び付けて理解できたことは、肖像という人格の関連する知財から知的財産一般へ、そして知的財産権一般へと保護の意義の議論を拡張させていく際に、重要な示唆を与えるものと考える。
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