研究課題/領域番号 |
17K03516
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
新領域法学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
石田 京子 早稲田大学, 法学学術院(法務研究科・法務教育研究センター), 教授 (10453987)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 法曹倫理 / リーガルプロフェッション / 弁護士論 / 専門職倫理 / 弁護士倫理 / プロフェッション論 / 専門家責任 / プロフェッション / 弁護士制度 / 守秘義務 / 利益相反 / 専門家倫理 / 法律家 / 基礎法学 / 倫理学 |
研究成果の概要 |
本研究は、未だ必ずしも学術的な理論の確立に至っていない法曹倫理という学問的分野について理論的体系化を目指すため、その中核として位置付けられる守秘義務および利益相反の理論について基礎的な研究を行った。 守秘義務については、いずれの法域においても、その根拠として依頼者の保護と共に弁護士の独立した専門職としての職務遂行があることを確認した。また、利益相反について、これまで日本においてはその趣旨として、①依頼者の利益の保護、②弁護士の適切な職務の遂行、③弁護士の品位保持、の3点が説明されてきたが、欧米ではより精緻化した議論の中で、依頼者の秘密の保護が主要な論点となっていることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
弁護士の行為規範の明確化、精緻化は、利用者である市民、企業に質の高い法的サービスを提供するために不可欠な営みである。本研究では、未だ必ずしも理論的な確立に至っていない、法曹倫理の中核的な部分である、守秘義務および利益相反に焦点をあてて、その根拠と規律の現状について、海外の状況も含めて検討を行った。既に論文等で学術的な公表は行っているが、今後実務家との実質的な対話をより行うことにより、これらの中核的価値に対する弁護士および社会の理解を促進したい。
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