研究課題/領域番号 |
17K03528
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
政治学
|
研究機関 | 名古屋大学 (2019-2022) 筑波大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
近藤 康史 名古屋大学, 法学研究科, 教授 (00323238)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | イギリス政治 / 政党 / 政党システム / 比較政治 / 二大政党 / 労働党 / イギリス労働党 / 二大政党制 / EU離脱 / 政党組織 / 保守党 / 政治学 / ガバナンス / 選挙制度 |
研究成果の概要 |
本研究は、戦後、保守党と労働党による安定した二大政党システムを形成してきたイギリスにおける政党システムの変化と政党間対立構造の変容について分析した。政党システムの変化に関しては、地域議会選挙・国政選挙・ヨーロッパ議会選挙の間での選挙制度のマルチ・レベル化が、イギリスにおける多党化に対して影響を与えていることを示した。また、政党間対立構造に関しては、経済的次元と文化的次元から構成される対立軸の二次元化の中で、イギリスにおいても文化的次元のセイリエンスが高まった結果、保守党・労働党の政策ポジションが変化し、対立構造の変化がもたらされていることについて、選挙分析や政策分析を通じて示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、近年の比較政治学において発展しつつある選挙制度論や、経済的次元と文化的次元からなる対立軸の二次元化といった分析枠組を取り込み、それをイギリス二大政党制の変容を検討した。このことは、近年、イギリス政治研究において課題となってきた政党システムの変化を説明したという学術的意義を有するだけでなく、様々な国家でこのような変化を説明しうる枠組を形成しようとした点で、比較政治学上の意義もある。 またそのことは、EU離脱やポピュリズム政党の台頭といった、社会的にも注目される現象に対して説明を与えたほか、日本も含め、政党システムが変化しつつある現状に対して示唆を与えようとした点にも社会的意義を有する。
|