研究課題/領域番号 |
17K03543
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
政治学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
梶原 克彦 愛媛大学, 法文学部, 教授 (10378515)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 移民 / 帰化市民 / 帰化 / 政治学 / 政治史 / 地域研究 |
研究成果の概要 |
本研究は、現代のヨーロッパにおける移民を背景に持つ市民(以下、帰化市民)の政治行動を明らかにし、とりわけその要因をホスト社会側の国民意識との関連から考察するものである。帰化市民の投票行動については「移民に寛容な中道左派政党に対する帰化市民の支持」というパターンが指摘されている。オーストリアの事例でも、確かにトルコ系の帰化市民にはそうした様子が観察されたが、セルビア系の帰化市民の間では、移民排斥政党とされる自由党への支持が非常に高かった。帰化市民の政治行動には階級的利害だけでなく、アイデンティティ・ポリティクスの一面もあり、社会イメージへの自己同一化も見て取れた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、「移民と政治」をめぐる問題では移民排斥政党の動きに注目が集まってきた。しかし、現在、移民の増大と社会統合の進展によって移民の背景を持つ帰化系の市民の数が増えたことを受けて、こうした帰化市民の票を獲得しようとする各政党の動きが登場している。本研究は、移民を政治の外在的要因と見るのではなく、政治的アクターとして位置づけ、それが「移民を惹きつけよう」とする新たな政党の動きを生み出している点に注目した。
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