研究課題/領域番号 |
17K03549
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
政治学
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
河野 有理 首都大学東京, 法学政治学研究科, 教授 (50526465)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 保守主義 / 演劇的熟議 / 史論 / 演劇改良 / 自由民権運動 / 明六社 / 演劇(改良) / 啓蒙 / 熟議 / 討論 / 大西祝 / 尊号一件 / 実録小説 / 実録体小説 / 舌耕文学 / 政治小説 / 実なるもの / 続きもの / 福地源一郎(桜痴) / 歴史叙述 |
研究成果の概要 |
本研究では、明治期の著名なジャーナリスト・福地源一郎の思想を、特に保守主義という観点を重視しつつ、分析・考察したい。その際第一に、E・バーク等の西洋由来の概念を当てはめるのではなく、あくまで明治期の歴史的コンテクストに立ち戻って「保守」概念を問い直す。 そして第二に、単なる語彙研究としてではなく、政党や知識人共同体や地方団体といった「保守」を支えるネットワークの実態と相互作用についても視野に入れて分析を進める。 さらに第三に、歴史的対象としての明治期の「保守」思想が、翻って同時代の規範的な政治理論(熟議民主主義論等)として持ちうる意味について考察を深める。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、日本政治研究における「保守」概念は、戦後においては特定の政党支持の問題として、戦前においては漠然とした「支配層」「体制」寄りないし特定の思想家の継受の問題として片づけられてきた。本研究がなしうる最大の貢献は、「保守」概念を、政治的熟議を支えるエトスに関わるという意味で規範的な議論の場においても、また操作化可能性が求められる実証の場においても、通用するようなものとして研ぎ直すことである。
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