研究課題/領域番号 |
17K03569
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
政治学
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
力久 昌幸 同志社大学, 法学部, 教授 (90264994)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ナショナリズム / イングランド / EU離脱 / アングロスフィア / ナショナル・アイデンティティ / 政治学 |
研究成果の概要 |
本研究では, EU離脱問題を事例として取り上げて,イングランド・ナショナリズムの政治化によってイギリスの政党政治にどのような変化がもたらされたのか,という点に注目して分析を行った。研究を通じて明らかにされた点としては,①イングランド・ナショナリズムの台頭とグローバル化や非対称的権限移譲枠組に対する「置き去りにされた人々」の反発の結びつき,②イングランド・ナショナリズムに対する二大政党の対照的な対応と事実上のイングランド・ナショナリズム政党としてのUKIP,③EU離脱問題とアイデンティティ政治およびアングロスフィアの関連,を挙げることができる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は,EU離脱問題とイングランド・ナショナリズムの関係を分析することにより,多民族国家における民族的多数派のナショナリズムのダイナミズムに関する理解を深めたところにある。また,本研究の社会的意義は,EU離脱後のイングランド・ナショナリズムのあり方次第では,イギリスという国家の形態が変容・解体する可能性もある一方,EUに代わる新たな外交路線として英語圏諸国との統合をめざすアングロスフィアが現実化することも想定される,ということを指し示したところにある。
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