研究課題/領域番号 |
17K03586
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国際関係論
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
我部 政明 琉球大学, 島嶼地域科学研究所, 教授 (60175297)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アメリカ外交 / オバマ政権 / 日米関係 / 国内政治と外交政策 / 対外政策 / 米外交 / アジア太平洋政策 / 対外政策論 / 新政権 / アジア太平洋 / リバランス戦略 |
研究成果の概要 |
オバマ政権のリバランス戦略は、(1)自由貿易に依拠する経済の関係(2)軍事力に依拠する安全保障の分野(3)民主主義という価値に基づく外交関係の樹立と維持から成る。 第一に関する戦略は、リベラル国際主義の考えに基づいていた。ブッシュ政権時にすでに採用されていた米国を軸とする国際社会への関与(engagement)を通じて、中国の取り込み(co-optation)を強化した。第二の安全保障の分野では、中国の軍事的台頭の顕在化に対応して、攻撃的リアリズムに基づいた。第三の価値に基づく外交の分野では、「核なき世界」を目指す核政策は圧倒的な量の核兵器に保有し続けてきた米国の安全保障の転換を進めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
オバマ政権の登場に伴う米国外交の基本的な戦略は、次の政権にとって現実世界の中で具体化される過程での適応(adaptations)と展開(evolutions)として進むと考えられる。 この現実世界とは、(1)米国自身の経済力や財政力(2)民主主義であり伝統的な同盟国との間での駆け引き(3)競争と協力を繰り返すロシアや中国との関係(4)非民主主義の同盟国・協力国との関係の取り扱い、などで織りなされる。政権の国内的支持が、外交・安全保障の個々の政策への適応と展開に影響を与える。外交政策と国内政策の2レベル・ゲームが、複数かつ同時に影響しあうという複合的な過程が展開するであろう。
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