研究課題/領域番号 |
17K03588
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国際関係論
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
平田 雅己 名古屋市立大学, 大学院人間文化研究科, 准教授 (20287577)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | べ平連 / ジャテック / 脱走米兵 / ベトナム戦争 / ベ平連 / 市民的不服従 / 日米関係 / 脱走兵 / 日本史 / 西洋史 |
研究成果の概要 |
本研究はべ平連/ジャテックの脱走米兵支援活動の国際的影響力を明らかにするため、解禁された米軍・米政府の公文書の内容にもとに関係者への聞き取り調査を広範に行いながら、先行研究にない国際関係史的視座の歴史研究の成果を生むことを目標としている。本研究費受給期間中の最大成果は、ベ平連/ジャテックの脱走米兵支援の起点となる1967年「イントレピッドの4人」脱走米兵事件の当事者3名への接触に成功したことである。2017年にクレイグ・アンダーソン、2019年にマイケル・リンドナーとジョン・バリラへの聞き取り調査を通じ、従来のべ平連/ジャテック目線の事件叙述を補完する脱走兵目線の物語が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
米ソ冷戦終結後の日米軍事同盟の深化に伴いベトナム戦争時代以上に日本社会の軍事化傾向が強まっている。2011年の福島第一原発事故を契機として脱原発運動、安保法制反対運動、沖縄米軍基地反対運動など新たな時代の市民による平和運動の潮流が日本社会でみられ、ベ平連運動の遺産が再検討される機運にある。本研究は従来の先行研究にない本格的な国際関係史視座のべ平連研究の成果創出を目指すと同時に、国家に対する市民的不服従の是非、兵士の人権問題、力による平和主義の有効性、といった時代を超えた本質的な課題について現代を生きる日本人に問いかける社会的意義を有するものと考えている。
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