研究課題/領域番号 |
17K03598
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国際関係論
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
青山 瑠妙 早稲田大学, 国際学術院(アジア太平洋研究科), 教授 (20329022)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 政策決定 / 地域研究 / 国際関係 / 中国の外交 / 中国 / 対外政策 / 中国外交 |
研究成果の概要 |
本研究は「回転ドア」を切口に、中国の対外政策決定プロセスにおける構造的な特徴を明らかにした。中国建国から現在に至るまで、対外政策にかかわる組織間の「回転ドア」は主に以下の三つにおいて観察される。①党(中聨部)ー政府(外交部);②地方政府ー国有企業;③党・政府・軍・国有企業・地方政府ー学者。 本研究を遂行する上で、まず中国の主な外交組織、そして主な外交官のデータベースを構築した。そして対外政策の人的にネットワークにおいて、党と政府には相関関係がみられるが、近年外交部と中聨部の役割分担が顕著である。他方、地方政府に関係するネットワークは中国の縦割りの統治構造(「条」)に強い影響を受ける。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は「制度」と「人的ネットワーク」の両側面から総合的に中国の対外政策決定プロセスを検討した。権威主義体制下の中国では、「制度的デザイン」のみならず、「人的ネットワーク」も対外政策決定に多大な影響を及ぼしている。つまり、中国において統治の制度化が進んでいる一方で、こうした制度に張り巡らされているパトロン・クライアント関係、地縁血縁関係も政策決定に影響を与えている。 「人的ネットワーク」に着目した従来の研究は政府と国有企業の関係などにフォーカスしたものが多く、対外政策分野の「人的ネットワーク」に関する研究は極めて限られている。こうしたことから、本研究で構築したデータベースは大きな意味を持つ。
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