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EFTA諸国の対EU統合政策-欧州化と独立の狭間に揺れる小国の実態-

研究課題

研究課題/領域番号 17K03601
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 国際関係論
研究機関東洋英和女学院大学

研究代表者

小久保 康之  東洋英和女学院大学, 国際社会学部, 教授 (60221959)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワードEFTA / EU / ノルウェー / アイスランド / スイス / リヒテンシュタイン / 小国 / EEA / EFTA / EU / ヨーロッパ小国 / 人の自由移動 / 英国のEU離脱 / 国民投票 / 政治学 / 小国外交 / 欧州化
研究成果の概要

EFTA加盟の小国4カ国が、巨大な政体となったEUに加盟せずに、その独立と国益をどのように維持しようとしているのかを明らかにすることができた。EEA(欧州経済領域)に参加しているノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタインは、EUの政策決定過程に直接的・間接的に関わるルートを確保し、自らの国益に不利な法律の成立を事前に阻止することで、一見EUの法律に束縛されているように見えても、水面下でEUからの強制的な支配を回避している。また、EEA非参加のスイスは、EUとの様々なバイラテラル協定を結ぶことで、国家としての独自性を保つべく努力している。EU周辺の小国の巧みな外交力が明らかになった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまでEU周辺諸国は、EUが定める法律を受動的に順守させられることを回避するために積極的にEU加盟を目指してきたが、本研究により、EUが周辺諸国との良好な関係を維持するための枠組みとして提案したEEA(欧州経済領域)制度に基づき、周辺小国は巧みに直接EUの政策形成過程に関わることで、自らの国益を守りつつ、EU市場への参入を可能にして経済的発展を維持していることが明らかになった。EFTA諸国が、国家としての対面を保ちつつ、EU統合と共に歩む戦略は、ヨーロッパ地域で主権国家体制が変容しようとしている歴史的な過渡期にあって、EU加盟反対の国内世論と国益維持の板挟みになっている小国の知恵とも言える。

報告書

(8件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書
  • 2017 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 現代ヨーロッパの国際政治 : 冷戦後の軌跡と新たな挑戦2023

    • 著者名/発表者名
      広瀬 佳一、小久保 康之、井上 淳、宮脇 昇、武田 健、岡部 みどり、臼井 陽一郎、坂井 一成、小林 正英、池本 大輔、蓮見 雄、長島 純、岡田 美保、東野 篤子
    • 総ページ数
      300
    • 出版者
      法律文化社
    • ISBN
      9784589042880
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書

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公開日: 2017-04-28   更新日: 2025-01-30  

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