研究課題/領域番号 |
17K03607
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国際関係論
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
柄谷 利恵子 関西大学, 政策創造学部, 教授 (70325546)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 子ども難民 / 保護 / 庇護政策 / 安全保障化 / 第3国定住 / ダブリン条約 / イギリス / 移民 / 難民 / 英国 / 代弁者 / ガバナンス / 脱・脅威 / 子ども / 脱・脅威化 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、「保護者を伴わない子ども難民」の受入に関して、イギリスにおける庇護政策の運用及びその変容を明らかにすることだった。 近年、移民・庇護申請者を「脅威」とみなす「安全保障化」の研究が盛んである。一方で子ども難民に対しては、特別に保護を認める政策を導入する国が増えている。本研究が取りあげるイギリスについては、EU離脱後の庇護政策の詳細は今なお決まっていない。にもかかわらず子ども難民については特別に受入を続けることを言明している。本研究では次の2点に取り組んだ。第1が現在のイギリスの庇護政策につながる歴史的経緯、第2が国際的難民保護体制における「保護」の概念の変容の検討である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、イギリスにおける子ども難民の保護に注目することで、「安全保障化」に対抗する「脱・脅威化」過程の解明を試みた。国際関係論・国際政治学において、移民や庇護申請者が脅威として構築される「安全保障化」過程を対象とする研究が急増している。しかし近年、子ども難民に対しては特別に保護の対象とみなす国が増えてきている。イギリスの場合、子ども難民に対する特別な保護は第3国定住プログラムの一環として実施されている。そこで本研究を通じて、現在の庇護政策にいたる歴史的経緯および庇護政策における第3国定住プログラムの役割を検証した。
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