研究課題/領域番号 |
17K03608
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国際関係論
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
三宅 康之 関西学院大学, 国際学部, 教授 (50363908)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 中国 / 中華民国 / 国交樹立 / ミドルパワー / 同盟政治 / 冷戦史 / 国際関係史 / 外交史 / 1940年代 / 政治学 / 国際関係論 / 中国外交 / 中華民国外交 |
研究成果の概要 |
1949年10月1日の中華人民共和国建国という国際秩序の一大変化に際し、不承認への協調を要請する米国と承認を誘う英国との狭間にあって、ミドルパワー諸国はどのような外交を展開したのか。これが本研究の中心的な問いである。対象国としては、当時中華民国に大使館を設置していた国のうち、史料アクセスが確保されている、北欧のスウェーデン、ノルウェー、デンマーク、西欧のフランス、イタリア、ベルギー、英連邦のカナダ、オーストラリアを取り上げた。各国の事例研究の結果、イギリスが対中政策ネットワークのハブとして機能していたほか、対英、対米のみならずミドルパワー同士も連携する重層的な同盟政治の存在が判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義としては、従来知られていなかったミドルパワー諸国の対中外交を明らかとしたことがまず挙げられる。また、西側陣営ナンバー2のイギリスがいかにナンバー1のアメリカに対応したのか、そして各国が英米の間で、あるいは相互間でどのように連携していたかを比較検討した結果、従来知られてきた英米という大国間のみならず、ミドルパワーも含む重層的な同盟政治が行われていたことを実証できた。 社会的意義としては、中国台湾や欧米のアジア問題・中国政治研究者、国内の各国政治研究者との交流の輪が広がったこと、発表した報告・論文については高い評価を受けていることが挙げられる。今後は単著刊行により成果の公開を目指す。
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