研究課題/領域番号 |
17K03609
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国際関係論
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研究機関 | 福岡大学 (2019-2020) 熊本学園大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
大澤 武司 福岡大学, 人文学部, 教授 (70508978)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 中華人民共和国 / 統一戦線 / 戦犯処理 / 中国国民党 / 満州国 / 蒙疆自治政府 / 台湾統一工作 / 少数民族工作 / 満洲国 / 統戦外交 / 蒙彊自治政府 / 国民党 / 現代中国外交 / 中台関係 / 少数民族政策 |
研究成果の概要 |
本研究では、現代中国の「統一戦線」戦略に関する実証研究を行うための基礎研究を進めてきた。具体的には、中国国民党関係戦犯ならびに偽満州国・偽蒙疆自治政府関係戦犯に対する中華人民共和国の処理政策の政治過程を分析するため、基礎的な文献及び資料を網羅的・体系的に収集し、これらに対する翻訳作業を進めた。そして、翻訳作業の成果のひとつとして、金源撫順戦犯管理所長の回想録(原文中国語)の日本語版の出版を実現した(翻訳の詳細な検証・監修作業を担当)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の具体的な分析対象である中国国民党関係戦犯や偽満州国・偽蒙疆自治政府関係戦犯の処理という問題は、中国の台湾統一工作や少数民族工作という国内問題と関連するのみならず、米中関係や「外国勢力」による少数民族独立支援活動など、現在の中国が抱える外交問題にも関連するものであり、その史的過程を解明することは今日的な問題を考えるうえでも重要な意味を有する。また、「統一戦線」戦略という、中国という国家、あるいはこれを指導する中国共産党の伝統的かつ独特な思考や行動の様式を考察するため、本研究は有用な視角を提供することができると考える。
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