研究課題/領域番号 |
17K03625
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
理論経済学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
宮原 泰之 神戸大学, 経営学研究科, 教授 (80335413)
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研究分担者 |
関口 格 京都大学, 経済研究所, 教授 (20314461)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 有限回繰り返しゲーム / 私的観測 / 自動観測 / オプション観測 / フォーク定理 / ゲーム理論 / 繰り返しゲーム / 観測構造 / 観測オプション / 経済理論 |
研究成果の概要 |
本研究は自動観測と非自動観測を伴う繰り返しゲームに関する研究であり、一定の確率で自動的に他のプレイヤーが選択した行動に関する情報が完全にわかる状況を想定し、この確率が大きくなったときに均衡利得集合がどのように変化するのかを明らかにすることが本研究の主要な目的である。任意の段階ゲームと任意の繰り返し回数について、2種類の自動観測確率を考えたときに、均衡利得集合が大きくなるのは自動観測確率が小さい場合であるをこと明らかにした。さらに、段階ゲームのナッシュ均衡が一意である場合にフォーク定理が成り立つことも明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の主要命題は、情報が自動的に伝達される確率が小さい方がある意味、社会にとって好ましいということをこの命題は主張している。一見すると現実の感覚からは逆説的に思われるが、実を言うとゲーム理論的には納得のいく主張になっている。それは自動的に情報が得られなかった場合には観測するオプションがあるため、戦略的自由度が高いことによる。ただし、戦略的自由度が高いことが直ちに均衡利得集合を拡大するということはそれほど自明ではない。この直感が実際に正しいことを明らかにしたことが本研究の大きな貢献である。また、段階ゲームのナッシュ均衡が一意であったとしても、フォーク定理が成り立つことを示したことも貢献である。
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