研究課題/領域番号 |
17K03646
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済学説・経済思想
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
黒木 龍三 立教大学, 名誉教授, 名誉教授 (70186534)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 18世紀フランスの経済学 / カンティロン / ケネー / チュルゴ / 重農主義 / 再生産 / 客観価値と主観価値 / 資本 / 貨幣 / 交換価値と主観価値 / 資本理論 / 主観価値説 / 交換理論 / 貨幣理論 / 尊重価値 / 土地の収穫逓減 / 資本の収益率 / 利子率 / 経済理論 / 18世紀フランス |
研究成果の概要 |
18世紀フランス政治経済学の意義と理論的先進性について、カンティロン、ケネー、チュルゴを中心に、3年間、研究を行った。アントン・マーフィー、ジャンニ・ヴァッジ、フィリップ・スタイナー、クリストフ・サルヴァなど海外の研究者や、川出良枝、米田昇平、喜多見洋、隠岐さや香、安藤裕介の諸氏に呼びかけて国際的共同研究を実施、その研究成果を、'The Foundations of Political Economy and Social Reform, Economy and Society in Eighteenth Century France' と題してイギリスRoutledge 社から出版した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
科学的な経済学はアダム・スミスを中心としたイギリスで誕生した、というのがもっぱらの定説であるが、18世紀のフランスでも、経済社会の科学的解明は始まっていた。3年間の研究助成を受けて、主にカンティロン、ケネー、チュルゴについて、理論的側面から研究し、一定の成果を得た。カンティロン、ケネーは、土地を中心とした再生産理論を確立、チュルゴは、初めて「資本」の概念を明らかにする。また、古典派と共通点が多いとされるチュルゴは、実際は「価値」について効用を中心にした主観価値説の立場をとっていたこと、そしてローやフォルボネ、ルソーなどの研究も加えて、国際的共同研究の成果を出版できた意義は大きい。
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