研究課題/領域番号 |
17K03658
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済統計
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
佐藤 隆広 神戸大学, 経済経営研究所, 教授 (60320272)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | インド / ミクロデータ / 人口 / 労働 / 不平等 / 労働市場 |
研究成果の概要 |
ミクロデータを利用して、インド労働市場の長期的変化に関わる諸問題を定量的に分析した。家計調査ミクロデータから作成した疑似パネルデータを利用した研究は、インドの初等教育のリターンが30%と極めて高いことを明らかにし、インドにおける初等教育の重要性を示唆した。また、工業調査ミクロ・パネルデータを利用した研究は、経済のグローバル化が女性賃金を男性賃金よりも相対的に低める効果を持ち、工場内のジェンダー格差を拡大させることを明らかにした。さらに、農家調査ミクロデータを用いて、外部労働市場で稼得する賃金所得が農家の所得改善にとって重要であり、そのためには人的資本の蓄積が重要であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、日本にとって輸出や直接投資相手国としてのみならず人材供給国としても注目されているインドに注目した。 インドは1991年から経済改革を推し進め、そのあと、年率で平均7%もの高度成長を持続してきた。インドの人口は、約14億人である。中国に匹敵する巨大な人口が、経済成長の供給面では豊富な労働力の源泉であり、需要面では膨大な国内市場の土台を形成している。インドでは人口を背景とする需給両面からみた好条件がそろっており、人口ボーナスによる経済成長を十分期待できる。しかし、人口ボーナスが成長に結びつくためには、労働市場の機能強化や柔軟化が求められる。そこで、本研究はインドの労働問題を分析する。
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