研究課題/領域番号 |
17K03683
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済政策
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
矢野 剛 京都大学, 経済学研究科, 教授 (90314830)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | イノベーション / 金融仲介経路 / 制度の質 / 中国 / イノベーション投資 / 資金源 / 金融 / 制度 |
研究成果の概要 |
中国において企業によるイノベーション投資を有効にファイナンスする金融仲介経路が、企業を取り巻く制度の質に依存して変化していくことを計量的に考察した。その結果、内部資金・エクイティファイナンス・銀行融資・企業間信用のそれぞれの重要性が、所有権保護や契約履行の法的強制などの制度の質に応じて変化していくことが明らかになった。 また、企業がイノベーションインプットをイノベーションアウトプットに効率的に結びつけるためには、R&D投資のようなイノベーションインプットの後に事後的に人的資本への投資をすることが有効であることも見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により中国における企業のイノベーション活動のファイナンスのあり方及びそれへの制度の質の影響が明らかされたことは、新興国経済におけるイノベーションを促進するためには、制度の質の改善を働きかける政策とどのような金融仲介経路を発達させ活用するかという開発金融政策をどのような組み合わせと手順で進めるのが適切かという、中国に限定されない新興国にとって普遍的な学術的問題解明され、更に政策立案上も特に企業金融システム設計における有効な政策デザインに資するという意義をもつ。
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