研究課題/領域番号 |
17K03689
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済政策
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
水谷 淳 神戸大学, 海事科学研究科, 准教授 (60388387)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | FSC / LCC / 新幹線 / 市場競争 / DID分析 / コンジョイント分析 / 運賃関数 / FFP / 高速鉄道 / 地方空港 |
研究成果の概要 |
新幹線延伸は一貫してFSCの輸送量と運賃水準に負の影響を持つ一方,LCC参入による影響は一貫した傾向を持たないことを実証的に示した.そこでLCCの参入は,FSCへの影響をほとんど無しに航空旅客数純増をもたらす可能性を持つ. 空港でのアンケート調査に基づいて航空旅客の選好を分析し,航空会社によるFFPと空港による駐車料金割引施策について,利用促進策としての有効性を検討した.そして,FFPは顧客ロイヤルティの形成に有効かつ,駐車料金の割引は自家用車で空港にアクセスしたい旅客を惹きつけるのに有効で,その効果は新幹線と競合しない航空路線よりも競合する航空路線で大きいことが明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義:新幹線延伸とLCC参入によるFSCへの影響について,DIDによって分析したが,その際に航空旅客個人レベルのデータを使用して航空市場全体ではなく,航空路線毎に明らかにした.またDIDにPSMを組み合わせて,DID分析の評価精度向上を試みた.航空旅客の選好分析については,独自に小松空港でアンケート調査を実施し,その結果を用いてコンジョイント分析を行った. 社会的意義:2010年代の九州・北陸新幹線の延伸,LCCの国内線参入による既存事業者FSCへの影響について,新幹線延伸の方が大きいことを,そして航空側の新幹線対抗策であるFFPと駐車場の割引が有効であることを明らかにした.
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