研究課題/領域番号 |
17K03690
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済政策
|
研究機関 | 和歌山大学 |
研究代表者 |
太田 勝憲 和歌山大学, 経済学部, 准教授 (60403218)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | 非関税障壁 / セーフガード / 繰り返しゲーム / 不完全観測 / 環境協定 / 国際協定 |
研究成果の概要 |
2つの大国間の観察不可能な非関税障壁に関する国際協調の問題を不完全公的観測の繰り返しゲームを用いて分析した。2国2財モデルにおいては、相手国の貿易障壁に関する情報を含む公的シグナルとして交易条件(相対価格)が利用できる。ある国の協調からの逸脱は自国の交易条件を改善する一方で、相手国の交易条件を改悪する。つまり、2国のそれぞれの単独の逸脱は、交易条件の分布を反対方向に動かす。この性質を利用した非対称戦略であるセーフガード戦略を設計し、その戦略が均衡になる条件などを考察した。 また、非対称性戦略による国際協調の応用研究として、環境協定に関する派生研究も行った。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
貿易摩擦に代表される国際協調が必要とされる問題に対して、非対称戦略の重要性とその設計方法について、この研究は示唆を持つ。非関税障壁の研究については、お互いに相手国のセーフガード発動を認める譲り合いが貿易摩擦回避に有効であることを示した点に意義があると考える。さらに、セーフガードが輸入需要の価格弾力性が小さい財に有効であることを示した点も意義があると考える。
|