研究課題/領域番号 |
17K03698
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済政策
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
森脇 祥太 大阪市立大学, 大学院経済学研究科, 教授 (00349200)
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研究分担者 |
清水 政行 琉球大学, 国際地域創造学部, 准教授 (60546133)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 近代経済成長 / 環境クズネッツ曲線 / 包絡分析法 / 生産関数 / 農業発展 / パネル推定 / 産業由来の廃棄物 / 生産関数の推定 / 製糸業 / 技術普及 / 明治前期 / 中国 / 工業廃棄物 / 農業廃棄物 / 全要素生産性の計測 / 発展途上国 / 技術選択 / 技術導入 / 岐阜県 / 大気汚染物質 / 時系列分析 / 地域パネル分析 / 経済発展 / 農業 / 環境 / アジア / 所得不平等 |
研究成果の概要 |
日本と中国を主とする東アジア諸国の戦前から戦後にかけての農業発展に注目して、ミクロ、セミ・マクロレベルのパネル・データを整備して、経済成長の要因と成果を実証的に評価した。要因分析については、農業発展との関連の強い1880年代の日本の製糸業では、前近代から続く地域の密接な関係を通じた連帯が生糸の生産に正の影響を与えていることを確認した。 成果の分析では、戦後の東アジア諸国を対象として農業部門が排出する環境汚染物質を計測して、一人当たりGDPと環境汚染物質との間に環境クズネッツ曲線の関係が成立していることを計量的に確認した。特に中国では今後、農業由来の汚染物質が増加する可能性があることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
戦前から戦後にかけて近代経済成長は日本から東アジア諸国へと波及した。近代経済成長の最大の特徴は一人当たりGDPの持続的上昇であり、工業化を発展の原動力としているが、人口増加を伴うために、急速な農業発展を必要とする。我々の研究は、従来、注目されてきた工業化による環境悪化に加えて、農業起源の環境汚染物質の排出に注目した実証研究であり、社会的意義は大きいと考えらえる。また一連の研究成果は査読付き国際学術雑誌に掲載されており、学術的意義も大きいとみなすことが出来る。
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