研究課題/領域番号 |
17K03704
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済政策
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研究機関 | 千葉経済大学 |
研究代表者 |
中嶌 剛 千葉経済大学, 経済学部, 准教授 (30624837)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | とりあえず志向 / キャリア形成 / 若年者 / 多義的曖昧性 / 若年無業 / 若年労働 / 就業意識 / 国際比較 / とりあえず就業 / フリーター / ニート / 経済政策 / 不安定就労 |
研究成果の概要 |
本研究は不鮮明な進路・目的意識のままキャリアを選択する若年層に着目し、「とりあえず」志向の観点から曖昧なキャリア選択状況が生じる背景要因について実証した。その結果、はっきりと意思を明示しないことの就業意識に対する両義的な有意性が認められた。 とりわけ、自信を喪失し,未成熟なキャリア意識のまま「とりあえず」で非正規職・無業であり続けることが問題を深刻化する点を確認した。したがって、効果的キャリアカウンセリングや早期就労支援策の有効性という観点から,躓きのタイミングの検討や時機を逸しない支援体制の強化が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本実証結果は,自己キャリアに関する明確な見通しの有無に拘りすぎないことも暗示しており,就活準備が遅れ,上手く就職活動に乗り切れず就業困難に陥る層に対する多角的視点からの就労支援を考える余地を示唆している。また,正規就業を到達目標に掲げるわが国のキャリア教育体系に対して,「やりたいこと」の探求から職業社会への適応力を高める支援に向けた教育改善を提示しており、就職支援のあり方を再考する機会をもたらし得る点でも意義深い。
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