研究課題/領域番号 |
17K03707
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済政策
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研究機関 | 学習院大学 |
研究代表者 |
伊藤 匡 学習院大学, 国際社会科学部, 教授 (40550413)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | サプライチェーン / 多国籍企業 / 外国直接投資 / 国際政治経済学 / 企業データ / 経済政策 |
研究成果の概要 |
本研究課題においては、サプライチェーンの深化が国際貿易及び経済に及ぼした影響につき、主に以下の点において分析・検証を実施した。第一に伝統的な貿易理論であるヘクシャー=オリーン理論の妥当性を付加価値貿易を用いて検証、第二にサプライチェーンの進展によるスマイルカーブ現象(単純な製造工程など付加価値の低い工程が海外にオフショアリングされる一方で製品デザインやマーケティングなど付加価値の高い工程は引き続き先進国において実施される状況)の検証、第三にサプライチェーンの深化を考慮に入れた貿易による厚生向上効果分析、多国籍企業の活動がホスト国の第三国に対する貿易政策に与える影響についての検証。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
サプライチェーンが深化した現代においては、伝統的な貿易理論であるヘクシャー=オリーン理論が説明するのは貿易統計に表れる貿易額ではなく、付加価値で計測される貿易額であることを示したこと、またサプライチェーンを考慮すると貿易による厚生向上効果が大きくなることを示したことは、国際経済学における新たな知見を提示したと言えるだろう。また、経済全体におけるスマイルカーブ現象の発生を確認したことは、特に発展途上国の貿易・投資政策に重要な示唆を与える。
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