研究課題/領域番号 |
17K03709
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済政策
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
和田 龍磨 慶應義塾大学, 総合政策学部(藤沢), 教授 (20756580)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | バンドスぺクトラル回帰 / 周波数領域 / 為替レート予測 / LASSO / 為替レート / 予測精度 / 予測精度の検証 / バンドスペクトラル回帰 / ベイズ法に基づくモデル平均 / 国際マクロ経済 / 仮説検定 / 確定トレンドの除去 / 効率的な推定方法 |
研究成果の概要 |
為替レートと実体経済が緊密な関係を持っているのかという問題について、特に将来為替レート予測という観点から周波数領域での回帰分析であるバンドスぺクトラル回帰を用いて、特定の周期あるいは期間における為替レートと実体経済の関係を探った。バンドスぺクトラル回帰を用いた場合には、特にビジネスサイクル周波数帯といわれる周波数帯が予測においては非常に重要であること、そして6か月以上先の予測においては、実体経済の変数を多く取り込んだテイラールールを考慮したモデルよりも、購買力平価に基づくモデルが、ベンチマークモデルであるランダムウォークモデルよりも将来為替レートの予測精度が統計的に有意に高いことが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
為替レートが予測可能であるかという古くからある問題について、特定の周期で、特定のモデルであればベンチマークモデルよりも優れた予測が可能であるということを示した点に本研究の意義があると考えられる。特に統計的に有意に優れた予測であるかについてはブートストラップ法に基づく検定によって厳密に行われており、予測をさらに高めるためにベイズモデル平均法による予測を行うことで、重要な周波数帯を探り、またLASSOを援用することで周波数について何らの事前知識なしに予測に有効な周波数を探すことを行った点に本研究の特徴がある。
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