研究課題/領域番号 |
17K03713
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済政策
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
本庄 裕司 中央大学, 商学部, 教授 (00328030)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | IPO / アントレプレナーシップ / エグジット戦略 / 技術 / スタートアップ / 倒産 / パフォーマンス / 被合併 / 成長プロセス / 初期条件 / 変化 / 退出条件 / 退出戦略 |
研究成果の概要 |
本研究では,日本のスタートアップ企業を対象に,初期の所有や資金調達を含む企業特性および起業家特性がどのようにIPO (initial public offering) や被合併といったエグジット戦略(退出戦略)や設立後のパフォーマンスに影響するかを実証的に検証した.おもな研究成果として,ハイテクおよびハイリスク・スタートアップ企業は,早期にIPOを達成すること,また,エクイティファイナンス(純資産による資金調達)に依存するスタートアップ企業は事業を存続しやすいこと,さらに,発明起業家はエクイティファイナンスを利用しやすく,逆に,デットファイナンスに依存する企業は成長しにくいことを示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
IPOなどのエグジット戦略のイベントに関する研究では,これまで既存企業が対象であり,必ずしもスタートアップ企業に限定していない.しかし,いくつかの企業はIPO前に消滅することから,こうしたイベントを明らかにする場合,左側切断やセレクションバイアスといった問題が発生する.本研究では,スタートアップ企業に限定することで,こうした企業の状況を明らかにするだけでなく,企業の設立からイベントを調査することでこれらの問題を克服した.また,エグジット戦略や成長をとげるスタートアップ企業の資本構成を明らかにしたうえで,スタートアップ期のエクイティファイナンスの重要性を示し,こうした政策の必要性を示唆した.
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