研究課題/領域番号 |
17K03716
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済政策
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研究機関 | 学習院大学 (2019) 東洋大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
滝澤 美帆 学習院大学, 経済学部, 教授 (50509247)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 生産性 / 経済成長 / 無形資産 / ICT / 雇用 / スキル偏向的技術進歩 / 代替 / 補完 / 代替・補完 / 機械学習 / IT / 労働生産性 / 国際比較 / 経済政策 |
研究成果の概要 |
生産性を向上させるための方策を探ることは供給制約下にある日本経済において最重要課題の一つである。本研究ではICT投資や無形資産投資が雇用や生産性に与えるインパクトに注目し、産業及び企業レベルのデータを用いた実証分析を行った。 IT投資に関しては、産業レベルの分析から、ICT投資に関連したスキル偏向的進歩による低スキル労働者から高スキル労働者への需要シフトが生じていることを明らかにした。無形資産に関する研究では、企業レベルのデータを用いて、無形資産と資金調達の関係を分析し、無形資産比率が高い企業は、株式発行への依存度が高いことから、株式市場の発展と無形資産投資の増加は補完的であることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
所得格差の拡大の要因として、スキル偏重型技術進歩による高スキル労働者への需要拡大が先行研究でも指摘されている。本研究ではIT投資と労働者のスキルの関係を分析し、スキル偏向的技術進歩が生じている事実をデータにより示した。 また、無形資産の重要性が高まっているにもかかわらず、無形資産と外部資金調達手段の選択の関係については、日本においては研究が乏しい。本研究では、無形資産と外部資金手段の選択の関係を分析し、無形資産投資を積極的に行ってる企業の株式発行の割合が有意に高いことを示し、株式市場の発展が無形資産投資の促進にもつながることを明らかにした。
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