研究課題/領域番号 |
17K03717
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済政策
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研究機関 | 青山学院大学 (2019-2021) 二松學舍大學 (2017-2018) |
研究代表者 |
咲川 可央子 青山学院大学, 地球社会共生学部, 准教授 (60634350)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | メキシコ / グローバル・バリュー・チェーン / 格差 / 付加価値貿易 / 国際産業連関表 |
研究成果の概要 |
本研究と深く関わる研究成果として、「第5章 メキシコにおける所得格差の変遷:地域間格差、グローバル化、インフォーマル部門の考察から」浜口伸明編『ラテンアメリカ所得格差論:歴史的起源・グローバル化・社会政策』国際書院を発表した。この研究により、メキシコがグローバル・バリュー・チェーンに組み込まれたことによる恩恵はどの程度で、それが地域、産業、企業、労働者にどのように分配されているのかが明らかとなった。また、研究の過程で、今後メキシコが「中所得国の罠」から脱出するためには、グローバル・バリュー・チェーンの「高度化」がキィとなることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果では、メキシコがグローバル・バリュー・チェーンに取り込まれることには成功したものの、その恩恵は外国直接投資が流入して近代化する地域、産業、企業とその労働者に留まっており、依然として甚大な格差があることを科学的に実証した。既存研究を独自の視点でサーベイし、最新データを用いて実証したことは既存研究を一歩進めており学術的な意義がある。メキシコと日本の経済関係は緊密化する中、メキシコの状況を科学的に明らかにすることはメキシコのみならず日本にとっても意義深い。岸田首相により「新しい資本主義」が標榜され、改めて分配が重視されつつある日本にとっても、今後ますます本研究成果は社会的意義を持つだろう。
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