研究課題/領域番号 |
17K03730
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済政策
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研究機関 | 名古屋大学 (2019) 愛知学院大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
多和田 眞 名古屋大学, 経済学研究科, 名誉教授 (10137028)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 公共インフラ / 2国間貿易 / 経済発展 / 動学的分析 / 貿易パターン / 経済発展とインフラ / インフラストラクチャー / 国際分業 / 貿易利益 / 二重経済 / 国際経済学 |
研究成果の概要 |
世代重複型の動学的貿易モデルにおいて、収穫逓増的な外部効果を私的生産の生産性に与えるような公共財が2国間の貿易パターンと貿易利益に与える影響について分析を行った。先進国のような貯蓄率の高い国では資本蓄積をより促進させる。また途上国のような貯蓄率の低い国は高い国に比べて定常状態における経済厚生が低くなる場合があるという従来とは異なる結果を得た。また混雑を伴う公共インフラを導入した動学的2国間貿易モデルで政府の戦略的公共インフラ供給を仮定すると、戦略的行動を取らない場合には貿易利益を受けた国が、貿易によって逆に損失を受ける可能性があることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義 これまでの公共インフラを導入した貿易理論の多くの分析は静学であり、それを世代重複型と最適動学の二つのモデルで、動学的な観点から、前者では途上国の経済発展の問題と、後者では政府の戦略的行動を考慮して分析し、貿易のパターンと貿易利益を論じた。 社会的意義 近年の貿易では公共インフラが重要な役割を果たしている。本研究の公共財のある経済での貿易理論の分析結果は、政府のインフラ供給はその特性や経済環境によって影響を受け、貿易のパターンや貿易の利益は従来の公共インフラを考慮しなかった場合より複雑になる。よって公共インフラ供給の決定の為のきめ細かい状況の把握が重要となる。
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