研究課題/領域番号 |
17K03782
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
財政・公共経済
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研究機関 | 南山大学 |
研究代表者 |
水落 正明 南山大学, 総合政策学部, 教授 (50432034)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 高齢者 / 引退 / 健康 / 因果推定 / 縦断調査 / 働き方 / 社会活動 / 引退期間 / 引退時期 / 引退前の生活習慣 / 引退過程 / 操作変数法 / 固定効果推定 / 退職 / 短期・長期の影響 / 退職前後の健康行動 / 身体的健康 / 精神的健康 / 労働時間 / 社会参加活動 / 平均処置効果 / 処置効果 / 経済政策 / 医療・福祉 / 社会医学 |
研究成果の概要 |
本研究の分析から、引退前に一定強度(軽・中)の運動を日常的に行っていた場合や家事参加していた場合には、引退によって健康が悪化することはないが、そうでない場合には引退によって健康が有意に悪化することなどが明らかになった。引退前の生活習慣が引退の健康への効果を規定する重要な要因であると言える。ただし、引退前に社会参加活動や余暇活動が活発であった場合に、そうでない場合と比べて健康悪化することも明らかになり、さらなる検証が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
引退が高齢者の健康状態に与える影響については一致した見解が得られておらず、本研究はその原因として引退前の生活習慣という視点から影響の不均一性を考慮し、引退に多様な効果があることを明らかにした。特に、運動習慣だけでなく家事参加など、一見、健康とは関係が薄いように見える要因も、引退が健康に与える影響を変える可能性があり、そうした面からも高齢者の健康を改善させることができることを示したことには、一定の学術的・社会的意義があると考えられる。
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