研究課題/領域番号 |
17K03805
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
金融・ファイナンス
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研究機関 | 名城大学 (2019) 岡山大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
西垣 鳴人 名城大学, 経営学部, 教授 (40283387)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | マイクロクレジット / アウトリーチ / ゲーム理論 / エージェンシー問題 / デフォルト・ペナルティ / 金利の費用構造 / 生活再生融資 / 逆選択 / 共謀 / グループ貸付 / モラルハザード / 金融論 / マイクロファイナンス |
研究成果の概要 |
マイクロクレジットにおける高金利支持者は,金利を高めることで多くの貸し手が市場参入可能になり,利潤追求型投資家も喜んで資金提供するためリーチされる顧客数を伸ばすと主張する。一方で反対者は、金利を高めれば貧しい顧客の負担が過重になると主張する。 本研究の特徴は,これら見解のいずれにも正当性はあり,貸出金利の引上げは顧客数を伸ばす一方で顧客の費用負担を増大させるトレードオフ関係に注目することである。我々はまたゲーム理論を用いて過度な金利引き上げが返済率の悪化を招くことを明らかにした。以上より,各国の規制当局が実情に沿った最適な(過度に低くないが,しかし適正な)金利水準を模索すべきであると結論する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的貢献として、従来融資金利について高金利肯定か否定かの二分論しかなかったマイクロファイナンス研究で「低すぎてもいけないし高すぎてもいけない」という新しい適正性という考え方を提示したこと。 社会的意義について、金利について全く規制のない状態、および行きすぎた低金利規制の状態、そのいずれも望ましくないことを政策当局に対して示したこと。
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