研究課題/領域番号 |
17K03815
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
金融・ファイナンス
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
山嵜 輝 法政大学, 経営学部, 教授 (60633592)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 資産価格理論 / 資産価格パズル / プライシング・カーネル / レヴィ過程 / 確率ボラティリティ / 心理的バイアス / 主観確率分布 / 株式リスク・プレミアム / 倒産リスク / 制御変量法 / ファイナンス / 資産価格 / 投資行動 / 確率解析 / マクロ・ファイナンス / アセット・プライシング / ジャンプ |
研究成果の概要 |
本研究では、資産価格と経済変動の関係を考察する「マクロ・ファイナンス」の分野で新しい理論モデルを提案し、実証分析によりその妥当性を検証した。特にプライシング・カーネルに着目し、標準理論から導かれるプライシング・カーネルの形状とその観測値の不整合の原因を探る研究を実施した。プライシング・カーネルは資産価格の変動特性に起因する「市場要因」と投資家の行動原理に起因する「投資家要因」に分別できる。今回、標準理論では考慮されていない資産価格の突発的変動やボラティリティの確率的変動、投資家の心理的バイアスを導入することで、観測値と整合的なプライシング・カーネルの形状を理論モデルで生成できることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
資産価格理論の分野では、標準理論と観測値の不整合を総称して「資産価格パズル」と呼んでおり、重要な未解決問題として認識されている。最近では、資産価格パズルがプライシング・カーネルの形状と深く関係していることが指摘されており、本研究では、この問題に対する一つの解を提案した。特に、資産価格の突発的変動及びボラティリティの確率的変動と行動ファイナンスの概念を融合させることで、資産価格パズルが解ける可能性を示した点は新規性が高く、今後の更なる発展が期待できる。また本研究の成果は、これまでアノマリーとして認識されていた現実の株価の動きを深く理解するための一助となることが期待される。
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