研究課題/領域番号 |
17K03833
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済史
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研究機関 | 日本大学 (2021-2023) 阪南大学 (2018-2020) 一橋大学 (2017) |
研究代表者 |
大久保 いづみ 日本大学, 法学部, 准教授 (90754804)
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研究分担者 |
平野 創 成城大学, 経済学部, 教授 (30508601)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 産業史 / 技術導入 / 技術革新 / 外資提携 / 先行者優位 / 後発企業 / レコード産業 / 石油化学産業 / 経営史 / 技術 / 音楽産業 / レコード / 経営学 / 電気機械産業 / 経済史 / 産業技術 / 電機産業 / 化学産業 |
研究成果の概要 |
本研究は,技術導入とその成果の関連性を明らかにするものである。本研究では複数の産業を対象に,産業勃興期及びその後の重要技術の導入とその帰結を丹念に描き,比較研究を行った。類似点として,(1)技術導入の不備や遅延等の制約条件は一時的に当該企業に負の効果をもたらすが,それを克服するために自社技術の開発が進み,逆に企業の競争力を強化する傾向が見られること,(2)誤った技術選択を行うことで業績が低迷し結局は遅れて主流の技術を採用する事例も見られることが明らかになった。相違点として,導入技術以外の参入障壁構築の可能性の有無により,外国企業との提携による優位性の持続期間に差異があることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
まず,技術導入が企業や産業の発展に及ぼした影響を,産業横断的に検討し明らかにしたことにある。本研究では,個別産業における複数時代・複数企業を対象に,技術導入の意思決定の経緯,企業間の差異,その後の企業の優位性,産業の方向性へ及ぼした影響等を詳細に考察した。こうした個別産業の研究内容を踏まえ,産業間比較を行い,既存研究にはない重要な論点を導出した。さらに,技術革新が生じた背景について,中長期的に検討したことも重要な成果となっている。産業の発展過程において,企業が技術導入を経て技術力を高め,技術革新をリードする企業を輩出するに至った産業を考察したことで得られた知見も重要な論点になると考えている。
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