研究課題/領域番号 |
17K03837
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済史
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
ばん澤 歩 大阪大学, 経済学研究科, 教授 (90238238)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 経済史 / 経営史 / 西洋史(ドイツ史) / 鉄道史 / ドイツ史 / 工業化 / ドイツ / 鉄道 / 20世紀 / 国際比較 |
研究成果の概要 |
19世紀~20世紀ドイツ語圏(ドイツ・ライヒ)における鉄道業を対象に、技術者に対する社会史的調査を加え、政体の変化によって狭義・広義の技術的官僚であったドイツ語圏鉄道技術者の動向に大きな変化があったことを明らかにした。 このうち、とくにドイツ・ライヒスバーン首脳部に着目し、20世紀前半を中心に伝奇的調査を加え、単著としてまとめた。また経済史的調査として、19世紀以来のドイツ語圏鉄道のparticularismと国民経済との関連をバイエルン邦有鉄道の動向を中心に調査した。それらの研究も踏まえ、啓蒙的な性格を持つ単著を刊行した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
20世紀前半のドイツ社会の変動のなかに鉄道という技術体系を居続けることで、「普遍的」「一般的」な技術とその担い手が政体や社会通念の変化に応じて技術選択をおこなうという社会史的事実を浮き彫りにし、またそのことが本来的に普遍的・不変的であるべき社会秩序の解体に貢献する事態につながるという歴史的経験(ナチス・ドイツ体制下の国鉄)を明らかにすることができた。歴史学・社会經濟史学・経営史学における事実発見と整理の学術的意義とともに、この点を一般をも読者対象とする著作で主張した点に、社会的意義を見出すことができよう。
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