研究課題/領域番号 |
17K03840
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済史
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
橋野 知子 神戸大学, 経済学研究科, 教授 (30305411)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 経済史 / 経済発展 / 比較産地発展論 / 制度 / 技術導入 / 適正技術 / 適応化 / サバイバル / 産地 / 産業集積 / 織物業 / 技術選択 / 生産組織 / 数量経済史 / 日本経済史 / 比較産地論 / 比較優位 / 同業組合 / 産地の形成と発展 |
研究成果の概要 |
本研究は、西陣、桐生、福井といた近代日本における代表的な絹織物産地が、どのような要因により技術や組織面で異なる発展経路を描いたのかを明らかにすることが目的であり、同時に得られた知見を国際的に発信することに重きを置いた。近代以前から高度な絹織物業が発展していた西陣、明治半ばに羽二重生産が開始され目覚まし発展を遂げた福井、そして西陣から不断に導入した技術を生かして大衆化路線を目指した桐生という、それぞれの発展経路が明らかにされた。そのプロセスにおいて共通していたのは、要素賦存に基づいた技術導入、産地内の関連産業の成長や企業間分業の構築、人的資本の育成、同業者組合の活動だったことが明らかにされた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、近代日本の代表的な三つの絹織物産地に着目し、その発展経路の共通性や違いから、比較産地発展論という新分野を開拓しようとする試みである。ここで得られた発展要因は、近代の織物業のみならず、現在の地方創生にも深く関連し、また発展途上国へのインプリケーションも有する。すなわち、経済史研究にとどまらず、その成果を広く日本社会のみならず、国際的にも研究成果が生かされるという学術的・社会的意義がある。
|