研究課題/領域番号 |
17K03855
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済史
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研究機関 | 駒澤大学 |
研究代表者 |
浅田 進史 駒澤大学, 経済学部, 教授 (30447312)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ドイツ / 植民地経済 / 植民地主義 / 帝国主義 / グローバリゼーション |
研究成果の概要 |
本研究は、19世紀末・20世紀初頭のドイツ経済を、同時代の植民地支配を前提とした世界経済秩序との関係から再検討するものである。その際に、労働、貿易、通貨・金融政策の3つの論点に絞り、それらを具体的な事例から考察した。 労働の観点では、19世紀後半以降、華南から東南アジア、とくにオランダ領植民地に向けて中国系契約労働者の輸送にドイツ商社・輸送業者が積極的に参入していたことを明らかにした。また、貿易については、工業化によって需要が急増した油糧種子に焦点を当て、ドイツ経済にとっての英仏など各国植民地からの油糧種子輸入の重要性を明らかにした。通貨・金融政策については今後の課題として残された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
19世紀末・20世紀初頭に米国とともにドイツは、重化学工業・電気工業のような科学技術を基盤とする新産業による工業化、いわゆる第二次産業革命を牽引した。新興工業国として世界経済と緊密に結びついたドイツは、その工業原料をドイツ植民地以上に、イギリス、フランス、オランダなどほかの植民地に依存していた。本研究は、近現代ドイツ経済と植民地支配を前提とした世界経済との関係を具体的な事例を通じて明らかにするものである。その作業は、これまで十分に考慮されてこなかったドイツ経済への植民地主義の影響を分析するものであり、また科学技術を基盤とした工業社会と植民地主義の関係を明らかにすることを導くものである。
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