研究課題/領域番号 |
17K03857
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済史
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研究機関 | 成城大学 |
研究代表者 |
林 幸司 成城大学, 経済学部, 教授 (30612775)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 高等商業教育 / 宣教ミッション / 銀行家 / 経済制度 / 宣教 |
研究成果の概要 |
1920ー30年代の中国では、綿紡織業等の近代産業が相継いで設立され,機械制製造業の一大中心地へと発展していく。そしてこれら新興産業の資金需要を満たすべく,近代的銀行による産業金融が発展し,有価証券を取り扱う証券取引所が整備され,不動産売買を基軸とする金融市場が成立していった。このように,中国経済は,西欧を発端とする様々な経済制度を受け入れながら,世界経済へと接合されていく。本研究は、近代中国における銀行家の誕生と経済制度の転換過程を、銀行業界・宣教ミッション・高等商業教育の相互作用の視点から検討することを目的とする。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義および社会的意義は以下の通りである。 まず、アメリカ系宣教ミッションと高等商業教育を手がかりとして、近代中国の銀行家がアメリカの影響を受けながら誕生した過程を明らかにする。また、これらの人材養成を、都市部から内陸部へと至る銀行業界の発展過程とアメリカの経済進出との両面から結びつけることで、欧米に端を発する高等商業教育が、中国の内部から伝統的商慣行を変容させていく過程を実証的に解明する。 以上で明らかとなる歴史像は、外的要因が内部に取り込まれ独自の中国的秩序を形成するにいたる過程、ひいては現代中国の経済成長へとつながるダイナミズムを理解するという、今日的意義を兼ね備えるものである。
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