研究課題/領域番号 |
17K03858
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済史
|
研究機関 | 成城大学 |
研究代表者 |
竹田 泉 成城大学, 経済学部, 教授 (20440216)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | 繊維産業 / イギリス産業革命 / アイルランド / 綿業 / リネン / アメリカ / 奴隷 / 織物 / アメリカ植民地 / グローバル・ヒストリー / 18世紀 / 経済史 / 文化史 / 工業化 / 綿工業 / ヨーロッパ / イギリス / ファスチアン / 繊維産業史 / 西洋史 |
研究成果の概要 |
本研究では、繊維の別ではなく織物の質に着目することによって、産業革命前後のヨーロッパ繊維産業史を再解釈することを試みた。第1に、産業革命前からイギリス・ランカシャーで製造されていた「ファスチアン」の特徴が布表面の起毛にあることに着目し、その製造の起源を中世イタリアに遡ることができることを示した。第2にアメリカ市場においてイギリス・ランカシャーの繊維産業と競合関係にあったアイルランド・リネン業の奴隷の衣服用の布生産の歴史的展開を経済史的側面だけなく、社会的、思想的側面から明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、次のような学術的意義を有するものと考える。第1に、繊維横断的考察をすることによって、それまでは別々に語られていた異なる時代や地域の繊維産業の相互関係を明らかにすることができた。この分析枠組みは他の繊維産業史を研究する上でも有効であろう。第2に、織物の性質(色や柄、手触りなどの特徴)への着目は、周辺の学問分野との学際的研究を深化させるものである。
|