研究課題/領域番号 |
17K03881
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
永田 晃也 九州大学, 経済学研究院, 教授 (50303342)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 地域イノベーション / 組織間ネットワーク / システムの境界 / 組織の境界 / M&A / 特許分析 / 競争戦略 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、地域イノベーションを創出する組織間ネットワークの境界が、どのような要因によって規定されているのかを分析し、効果的なネットワークを構築するための課題を明らかにすることである。経済産業省「地域新生コンソーシアム研究開発事業」の終了プロジェクトから得られたデータを用いて分析を行なった結果、成果の実用化に成功する確率は、参加メンバーの固定率に対してU字型の関係にあることが明らかになった。これは参加メンバーの固定率の高さが常にイノベーションに有利に作用するとは限らないことを示唆している。我々は、この発見事実を組織間ネットワークにおける「境界固定化の罠」と呼称することにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
組織間ネットワークの特性がイノベーションに及ぼす影響については、その広域性と凝集性の効果をめぐって多くの実証研究が行われてきたが、そもそもネットワークの境界はどのような要因によって規定されており、適切な広域性等を意図的にコントロールできるのかといった論点が残されてきた。本研究ではネットワークの特性が長期的に変化しない状態を固定率という指標により把握し、固定率を左右する経路依存性などを明らかにするとともに、イノベーションに及ぼす影響の両価性を発見したことによって、イノベーション・マネジメントにおける課題を示すことができた。
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