研究課題/領域番号 |
17K03887
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
|
研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
宮川 壽夫 大阪市立大学, 大学院経営学研究科, 教授 (30584049)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | エージェンシー理論 / 企業価値 / 人的資本 / 研究開発 / ソーシャルキャピタル論 / コーポレートファイナンス / コーポレートガバナンス / ソーシャルキャピタル / インタンジブルズ / 経営学 |
研究成果の概要 |
本研究は、コーポレート・ファイナンス理論を拠り所とし、企業の人的資本投資における競争優位性を実証的に明らかにすることを目指しました。研究の目的は、イノベーションを目指す研究開発型企業において、人的資本投資に対する柔軟な意思決定がイノベーションを実現する上で価値を創出し、結果として企業価値拡大の予見性を高める、という仮説を多角的に検証することです。エージェンシー理論や情報の非対称性理論を論拠とした従来型の企業行動に対して批判的な立場を採ることによって、人的資本が競争優位となる現代企業の投資意思決定の現実を説明するところに本研究の特徴があります。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでコーポレート・ファイナンス理論が対象としてきたのは、経済主体間の利害調整の末に実現される「資源配分の効率性」という経済現象の理解にありました。本研究の最も大きな貢献は、「配分の対象となった資源」自体が事後に創造する価値に及んだ分析を行うことにありました。 研究成果の意義として、従来の研究では特許などの知的資産と人的資本を総合して無形資産を捉える傾向にありましたが、市場価値として測定不可能と思われた人的資本ならびに社会関係資本を切り出し、企業価値との関係を分析することによって企業の競争優位性を明らかにする点でした。
|