研究課題/領域番号 |
17K03892
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 國學院大學 |
研究代表者 |
星野 広和 國學院大學, 経済学部, 教授 (50369162)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 製品事故 / 製品リコール / 組織学習 / 企業の主体的対応 / 持続的品質改善 / イノベーションの停滞 / 製品品質 / 生産性 / 顧客志向 / 製造工程管理 / リーダーシップ / 製品不具合 / ドミナントデザイン / 製品・工程ライフサイクル説 / 道路運送車両法改正 / 自動車用エアバッグ / 組織外との相互作用 / 自発性 / 製品リコール情報 / リコールの二面性 / ゼロディフェクツ / 不具合発生原因 / ものづくり環境 / 法令規則 / 製品情報の開示 / 経営学 / 製品事故・リコール / 組織文化 / 組織間関係 |
研究成果の概要 |
本研究では,製品事故・リコールを持続的に低減させる要因やメカニズムについて検証し以下の成果を得た。 (1)重大な製品事故を除きリコール実施には企業の自主的な判断が求められるため,製品リコール情報が品質の持続的改善に向けた組織学習のインプットとしての役割を有すること,(2)製品リコールの直接的経験,組織内外の知識の利活用を通じた自発的な組織学習,および組織的な製品安全体制の確立と組織文化の醸成を通じてリコール率の低減が図れること,(3)製品リコール対象台数の増加に影響を与える要因として部品や装置の共通化に着目し,イノベーションの停滞が継続的な製品不具合に影響を与える可能性を指摘したこと,である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,既存の品質管理やリコールマネジメントに関する知見だけでなく,組織学習論やイノベーション理論の知見を用いながら,製品事故・リコール情報の収集・処理・伝達・学習プロセスに関する研究を行い,リコール発生や発生率の低減に向けた要因やメカニズムを明らかにしたところに大きな学術的意義がある。 また,本研究では社会的にネガティブな評価がなされる製品事故やリコール情報について,製品事故やリコールを持続的に低減させる企業の主体的な取り組みの有効性を提示することによって,企業と社会における製品リコールに関する認識のギャップを低減させたことに大きな社会的意義を有する。
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