研究課題/領域番号 |
17K03909
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
古賀 広志 関西大学, 総合情報学部, 教授 (20258312)
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研究分担者 |
柳原 佐智子 富山大学, 学術研究部社会科学系, 教授 (40262505)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 顧客価値 / 顧客資本 / 情報倫理 / 顧客情報 / ICT / 組織能力 / 行動履歴データ / CRM / 社会物質性 / ソーシャルメディア / 購買履歴データ / マーケティング / 実践のマングル / 行動履歴情報 |
研究成果の概要 |
本研究の課題は「顧客の行動履歴の取得と活用に対する情報倫理的課題の二面性に対応できる組織能力の解明」である.そのために,顧客の行動情報や組織成員の行動履歴などの情報を可視化するICTの意義を明らかにした.それは,対象業務とその背景情報を意識させるというICTによる「気づき」の機能である.また,顧客情報活用能力は組織的実践を通じて創発的に醸成される側面を持つと考えられる.この点について,広義の情報活用能力の創発性が実践とICTの相互作用を通じて生まれてくることを明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
情報システム論の研究領域において近年とみに注目を浴びている社会物質性の視点から,顧客情報の活用に関わる組織能力の形成過程を分析する参照モデルを構築する上での手がかりを明らかにすることができた.わが国では,社会物質性に立脚する研究はまだ緒に就いたに過ぎないが,本研究は,その先鞭となったという意味でその意義は少なくない. また,顧客情報の活用の要諦として,技術的視点だけでなく,組織の日常的実践における価値規範が大きく影響している点を指摘したことは,実務においても,日常的実践の担い手である現場の着眼点や発想の重要性を改めて確認することができた意義は少なくないと思われる.
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