研究課題/領域番号 |
17K03915
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
細矢 浩志 弘前大学, 人文社会科学部, 教授 (10229198)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 欧州統合 / 自動車産業 / 生産ネットワーク / 国際分業 / 産業発展史 / 脱炭素 / 欧州自動車産業 / 国際経営 / 多国籍企業 / 経営学 / 産業論 |
研究成果の概要 |
国際的なネットワーク型生産・分業を展開する欧州自動車多国籍企業の成長戦略と,在外子会社の多様な活動により新たに形成された中東欧域の自動車産業の基本的な性格の解明に取り組んだ。EU東方拡大で国際分業に編入された中東欧拠点は欧州システムの周辺域と位置づけられ,産業高度化の進展など機能進化を経験するも,その進化は制約され限定的なものにとどまること,欧州企業の成長戦略は自動車「電動化」の進展によって「脱炭素」を軸に改められつつありネットワーク戦略も再編の渦中にあることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は,多国籍企業の生産ネットワーク戦略の基本構造とその進化モデルの解明に貢献することにある。欧州自動車企業の国際分業と事業活動のありようは,新型コロナウイルス感染拡大によって重要性を増した国際的な供給・生産体制の安定・確保に向けた戦略の構築において有益な示唆を与える。またEUの成長戦略と連動した政策主導型のEVシフトは脱炭素社会への変革を誘発する可能性を秘めており,欧州自動車企業の「脱炭素」戦略は,脱炭素社会の実現に向けた企業・国家戦略を考える際の貴重な参照モデルとなる可能性を提示した。
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