研究課題/領域番号 |
17K03939
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
|
研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
河合 篤男 名古屋市立大学, 大学院経済学研究科, 教授 (10275117)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | ネットワーク / 変革(革新)指向 / 駆動力 / 知識のバリエーション / 経営者 / ネットワーク構築 / 意思決定 / 変革指向性 / 持続性 / 育成経路 / マネジメント能力 / 創業者 / 影響経路 / イノベーション / 変革型経営者 |
研究成果の概要 |
経営者の「変革指向性」が持続するメカニズムの解明を、経営者が構築しているネットワークとの関係で描き出すことを試みた。経営者が、「ネットワークの拡張」から知のバリエーションを拡充している可能性と、「ネットワークの深化」から心的エネルギーを得ている可能性が浮かび上がった。知のバリエーションを獲得・編集の成果を、ネットワークに還元するという循環(ネットワークの質的深化)が生まれることで、経営者の「変革指向性」が持続される可能性を仮説発見的に提示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
企業の中心的な価値やパラダイムの権化ともいえる経営者が、どのようにすれば「変革指向性」を維持し、保守性を脱却できるのかについて示唆を与えることができる。ネットワークがもたらす少なくとも2つのタイプの影響を明らかにしたうえで、「変革指向性」維持のメカニズムを仮説的に語った点が理論的な貢献と考える。一方、イノベーションで定評のある3Mの歴代CEO、および同社の経営分析と結びつけることで、イノベーションの持続を可能にする仕組みづくりに関する実践的示唆が得られた。同時に、経営学研究における、マクロ的視点とミクロ的視点の接点を探る手掛かりが得られた。
|