研究課題/領域番号 |
17K03981
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
朴 泰勲 関西大学, 商学部, 教授 (50340584)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | アセアン / 金型の現地化 / 自動車産業 / 3D設計 / 日系自動車メーカー / 金型 / 深層の現地化 / 3D技術 / アセアン自動車産業 / 自動車部品メーカー / 3D技術 / サプライチェーン / アセアンと中国 / 金型の調達 |
研究成果の概要 |
本研究はタイ、マレーシア、シンガポール、フィリピンで日系企業の金型の現地化について調べた。その結果、アセアンにはタイのように高度な自動車部品産業の集積がある国では、日系企業が近年部品と金型の深層の現地化を図り、金型の現地調達も徐々に増えつつあることが明らかとなった。その背景には、現地の日本人技術者の指導による3D設計技術の活用がある。一方、マレーシアやフィリピンなどのように自動車生産の規模が小さい国では、金型の多くが日本や中国から輸入され、一部の樹脂金型やプレス型のみが国産化されていることが分かった。その背景には金型を3D設計できる人材の不足とアセアン市場の統合による輸入品の増加がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究はアセアンの日系企業の金型の現地化がなぜ異なっているのかについて調べて新しい知見を提示した。先行研究は生産の現地化に影響を及ぼす要因として、ワーカーの賃金の安さや部品調達の容易性などを挙げてきた。しかし、生産の深層の現地化が進展しない重要な要因の一つとして、生産技術を下支えする金型技術の現地化の遅延があるということについてはあまり深く議論されてこなかった。製品の精度に決定的な影響を及ぼす金型の設計が現地化されなければ、試作品の現地開発に重大な支障が発生する。そこで、本研究は生産と開発を一貫して現地化を進めるためには、金型の現地化と製品開発の現地化を連携する必要があることを明らかにした。
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