研究課題/領域番号 |
17K04025
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
商学
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研究機関 | 流通科学大学 |
研究代表者 |
白 貞壬 流通科学大学, 商学部, 教授 (60400074)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 小売国際化 / 先端国際小売企業 / 国際化行動 / 新興国市場 / 現地新生小売企業 / 相互作用的競争プロセス / 創造的適応 / グローバルイノベーション / コストコ / 成熟化している市場 / 有望な新興国市場 / 市場環境 / 国際競争力 / グローバル・イノベーション / 競争的相互作用 / HM業態 / CVS業態 / ホームファニシング業態 / 近代的小売業 / 外資規制 / 域内企業 / CMG / 地元小売企業 / 成熟市場 / 消費者満足 / 新生国際小売企業 / 組織構造 / 企業形態 |
研究成果の概要 |
新興国市場に進出してきた先端国際小売企業との熾烈な競争を勝ち抜いて地元市場での基盤を強固なものにした現地新生小売企業が今度は海外進出を推し進めるようになった。しかも、欧米発先端国際小売企業が長年かけて進めていた小売国際化を現地新生小売企業は猛烈的な勢いでかつ比較的短期間で果たしていることで、従来の先端国際小売企業との異なる国際化行動を見せているのではないか、という立場から研究を進めていた。多業態化の水平的統合を狙って国際化を進めてきた先端国際小売企業に比べ、新興国出身の後発企業はコングロマリットならではの意思決定の速さと巨大な資金力を活かし、機動的な出店を行い、その速度も上げたのである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の小売国際化研究が欧米発先端国際小売企業の国際化行動に注目していたのに対し、本研究は先端国際小売企業の進出に対抗して競争を繰り広げられる新興国の現地小売企業との相互作用に焦点を合わせている。その相互作用的競争プロセスのなかで、小売技術および経営資源の側面から競争上優位に立つことが難しい現地小売企業は、現地市場の高い理解度および新しい需要を引き起こす能力により競争を勝ち抜き、国際小売企業に生まれ変わることが検証された。小売国際化の根底には常に競争と革新のメカニズムが働いていることから、新しい小売業態が生み出され、現地新生小売企業が先端国際小売企業へと脱皮していくような循環が創り出される。
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