研究課題/領域番号 |
17K04056
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
会計学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
潮崎 智美 九州大学, 経済学研究院, 准教授 (70336072)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 会計基準 / グローバリゼーション / 国際会計基準 / ドイツ会計 / 比較会計制度 / 会計 / IFRS / ドイツ / ダイバージェンス / エンフォースメント / グローバル / ローカル / 境界 / 会計学 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、IFRS適用後も残る各国会計の固有性およびその固有性を生み出す制度的諸要因との因果関係を、ドイツ企業の逸脱事例分析およびそれを補強するインタビュー調査を通じて解明することであった。研究の結果、ドイツ企業、とりわけ国内指向の中小上場企業において、英米型の会計観との相違が如実に反映されるような保守的な認識・測定実務において、非適用のインセンティブが起きやすいという仮説を導出した。さらに、IFRS適用/非適用を新制度派社会学に基づく正統性理論からは完全には説明できないことを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、IFRS適用というグローバルな問題に直面した各国の制度や企業がいかにその問題に積極的または消極的に対応しているのか、そしてそれはなぜかを明らかにしている。これらに関する証拠を示したことに、本研究の学術的意義がある。また、本研究の成果は、コロナ禍で顕在化した各国制度やそれと密接に結びつく価値観の多様性について、グローバル化の最も進展している領域のひとつである会計から、示唆を示すことのできる重要な事例を含んでいるため、社会的意義も認められる。
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