研究課題/領域番号 |
17K04079
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
会計学
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
松田 修 愛知学院大学, 経済学部, 非常勤講師 (90291872)
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研究分担者 |
吉田 洋 名古屋文理大学, 健康生活学部, 教授 (90259325)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | アセアン会計 / 会計制度 / 会計教育 / 会計研究 / 会計実務 / イスラム会計 / 会計監査 / コーポレートガバナンス / コーポレート・ガバナンス / 会計プロフェッション / 会計と文化 / アセアンと宗主国 |
研究実績の概要 |
財務会計分野において、カルチャーファクターの側面では、インドネシア・マレーシアはイスラム国家の成立により、イスラムの影響を強く受けイスラム会計基準を公表している。シンガポール・ベトナムは華人中心の国家であり、儒教・仏教・道教混在宗教の影響を受けているが、会計では宗教の影響はない。コロニアルパワーの側面では、インドネシアはオランダ東インド会社・オランダによる植民地支配により政治経済法律ではオランダの影響を受けているが、会計ではアメリカ会計基準・国際会計基準を導入している。マレーシア・シンガポールはイギリス東インド会社・イギリスによる植民地支配により、イギリスおよび英連邦諸国の影響を受けており、イギリス会計基準・国際会計基準を導入している。ベトナムは中国の植民地支配の影響、国家社会主義体制におけるロシアの影響を受けており、会計ではフランスのプランコンタブルジェネラルやロシアの統一会計プランを導入している。 会計監査分野では、インドネシア監査基準は国際監査基準と完全に一致しており、今後検討する課題はない。インドネシア勅許会計士制度では、会計関連の7科目が試験科目となっているが監査論は含まれていない。マレーシア監査基準は国際監査基準とほぼ一致している。マレーシア勅許会計士制度では、イギリス式試験制度が行われ、英連邦諸国との相互承認制度が導入されている。シンガポール監査基準は国際監査基準と完全に一致しており今後検討する課題はない。シンガポール勅許会計士制度では、国立大学の会計学関連学位により会計士資格が免除される。ベトナム監査基準は国際監査基準とほぼ一致している。ベトナム会計士制度では、監査法人入社後に会計士資格を取得する。また、4か国の会計監査実務の質は、腐敗認識指数・TOEFLスコアに比例し、シンガポール・マレーシアが上位となっている。
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